精密機器輸送に使われる特殊技術

食品製造業由来のクリーンルーム技術

精密機器の中には、食品製造用の機械や、顕微鏡など、チリやホコリを避けなければならないものが少なからずあります。
こうした時に利用されるのが、クリーンルーム技術です。

クリーンルーム技術は、主に食品製造の現場で使われている技術です。
作業に当たる作業員は、全員専用の防護服を着て、作業時には空気洗浄を通らなければなりません。
また、作業全般が、厳しい管理基準を通った特別な倉庫等を使って行われます。

食品製造のノウハウがあるため、日本ではクリーンルーム技術が世界トップレベルにまで発達しています。
そのため、特に国際輸送などの場面で、クリーンルーム技術を持つ日本国内の精密機器輸送会社が優遇されることも多いようです。

楽器輸送から転用された輸送技術

精密機器の輸送に関して、特に振動が問題になることについては前のページでお伝えしましたが、精密機器と同様、振動を極端に嫌うのが楽器です。
楽器自体がそもそも精密な構造なので、あまり雑な扱いをすると、故障の原因になるためです。

楽器の中でも、特に注意が必要とされているのがピアノです。
ピアノは、非常に多くのパーツから成り立っており、繊細な構造になっています。
ドラマなどで、コンサート前に調律師がピアノの調律を行っているところを見たことのある方も多いと思いますが、ピアノはどんなに慎重に運んでもトーンが狂い、調律が必要になってしまうのです。

精密機器輸送に関わる業者の多くは、ピアノの輸送技術を得意としています。
中には、ピアノ専門の輸送会社から精密機器部門に進出した会社も少なくありません。
そのくらい、楽器と精密機器は似通った性質があるのです。


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